用語集

用語集

Glossary

シリンダーばね

シリンダーばねは、円筒形の形状を持つばねで、主に圧縮ばねとして用いられます。その名の通り、シリンダーばねは円筒状のコイルが巻かれており、外形は円形で、内部に空間があります。この形状により、ばねは均等な力を提供し、高い安定性を持っています。

シリンダーばねの基本的な構造は、スチールやステンレスなどの金属線が螺旋状に巻かれているもので、巻き数や線の直径、外径などが設計により異なります。ばねの外形がシリンダー状であるため、内部の圧縮や伸縮に対して安定した反応を示し、非常に均等な力を発揮します。

シリンダーばねの主な用途は、機械や装置の振動や衝撃を吸収することです。例えば、工業機械のサスペンションシステム、車両のサスペンション、様々な精密機器の内部部品などで使用されます。このばねは、荷重を受けた際に圧縮または引っ張りによってエネルギーを吸収し、元の形状に戻ることで力を調節します。これにより、機械や装置の安定性を保ち、振動や衝撃を緩和する役割を果たします。

シリンダーばねの設計には、材料選定が重要です。一般的には、強度と弾性が必要なため、高強度のスチールやステンレスが使用されます。また、使用環境によっては、耐腐食性や耐熱性を考慮して材料を選ぶことが求められることもあります。さらに、ばねの製造過程では、適切な熱処理を施すことで、ばねの性能と耐久性を向上させます。

このばねは、特に精密な力制御が必要な場合にその特性を活かします。円筒形状のため、ばねの全体が均等に荷重を分散することができるため、設計者にとって非常に扱いやすい部品です。設置や交換も比較的容易で、標準化されたサイズも多いため、様々な機械や装置に適用しやすいという利点があります。

シリンダーばねの選定に際しては、ばねの寸法や荷重範囲、使用条件などを考慮することが重要です。適切なばねを選ぶことで、機械や装置の性能を最大限に引き出し、長期間の安定した運用が可能となります。また、ばねの定期的なメンテナンスも重要で、摩耗や劣化により性能が低下する前に適切な対策を講じることが、全体の性能を維持するためには不可欠です。

お問い合わせフォーム

パンフレット請求やご質問は下記フォームをご利用ください。また、お電話(077-564-0220)でのお問い合わせも可能です。

*は必須項目です。

会社名*
担当者名*
郵便番号
住所
  1. 都道府県
  2. 市区町村
  3. 丁目番地
  4. 建物等(マンション名など)
電話番号*
E-mail*
質問・お問合せ内容等*

ご入力いただいた個人情報は各種のお問合わせ等のみに利用いたします。第三者に開示・提供することは一切ありません。