用語集

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Glossary

レジリエンス

レジリエンスは、ばねの特性を示す重要な概念の一つであり、外力によって変形した物体が元の形状に回復する能力を指します。特にばねにおいては、圧縮や引張などの外部からの力を受けた際に、一時的に形が変わり、その力が除かれると自然に元の形状へと戻ろうとする働きが重要視されます。この能力は、ばねの機能を維持し、信頼性を高めるために欠かせない特性です。

レジリエンスの概念は、素材の弾性限界と密接に関連しています。弾性限界とは、ばねが変形後に元の形状に戻れる範囲を指し、この範囲を超えると永久変形が起こり、元には戻らなくなります。高いレジリエンスを持つばね材料は、繰り返しの負荷にも耐えやすく、長期間使用しても性能を維持することが可能です。一般的に、鋼鉄や合金などの金属材料は高いレジリエンスを有しており、ばねとしての機能に優れた特性を持っています。特にステンレス鋼や炭素鋼などは、耐久性と弾性力を兼ね備えた材料として広く用いられています。

ばねのレジリエンスは、形状や設計によっても影響を受けます。例えば、圧縮コイルばねやトーションばねなど、用途に応じて異なる形状に成形されることで、目的に合ったレジリエンスが得られます。ばねの設計段階でこの特性を考慮することにより、最適な弾性力を発揮させ、衝撃の吸収や振動の抑制など、さまざまな用途に適応させることが可能です。こうした特性が高まることで、ばねが負荷を受けても形状や機能を保ち、機械装置全体の性能や耐久性を支える役割を果たします。

さらに、レジリエンスはばねの寿命にも大きく関わってきます。長期間使用されるばねは、繰り返しの負荷や摩耗に耐え、元の形状と性能を維持することが求められます。レジリエンスが高いばねは、時間が経ってもその性能を損なわず、使用環境において信頼性の高いパーツとして活躍します。例えば、自動車のサスペンションや工業用機器の衝撃吸収材としてのばねでは、この回復性の高さが重要視されます。

以上のように、レジリエンスはばねにとって不可欠な特性であり、素材の選定や形状設計においても重要な要素となっています。この特性がばねの機能を支え、安定した機器動作の実現や長寿命化に寄与しています。

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