用語集

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ねじりモーメント

ねじりモーメントとは、ばねなどの回転部品において、回転軸に対して回転力が加わるときに発生するモーメント(力のモーメント)です。ねじりモーメントはトルクとも呼ばれ、ばねの性能や機能に大きな影響を与えます。ばねの設計や選定において、このねじりモーメントの正確な理解と評価が不可欠です。

ねじりモーメントは、以下の要素によって決まります。

力の大きさ:ばねに加わる力の大きさが直接的にねじりモーメントに影響します。力が大きいほど、ねじりモーメントも大きくなります。
腕の長さ:力が作用する点と回転軸の距離を指します。腕の長さが長いほど、同じ力でも大きなねじりモーメントが発生します。
ばねの特性:ばねの材料、形状、寸法などの物理的特性もねじりモーメントに影響を与えます。例えば、コイルの巻き数や線径が異なると、同じ力でも異なるねじりモーメントが発生します。
ねじりモーメントの計算
ねじりモーメント(T)は、次の式で計算されます:T=F×r

ここで、F はばねに加わる力、r は力が作用する点と回転軸の距離(腕の長さ)です。この式により、ばねにかかる力とその作用点から回転軸までの距離を知ることで、ねじりモーメントを計算することができます。

ねじりモーメントの影響
ねじりモーメントはばねの挙動や性能に大きな影響を与えます。例えば、自動車のサスペンションシステムや機械のクラッチ、さらには家庭用の工具に至るまで、様々な製品でねじりモーメントが重要な役割を果たしています。適切なねじりモーメントを持つばねを使用することで、これらの製品の性能と耐久性を向上させることができます。

ばねの設計におけるねじりモーメントの考慮
ばねの設計においては、ねじりモーメントを適切に評価し、以下の要素を考慮する必要があります:

材料の選定:ねじりモーメントに耐えるために適切な材料を選定することが重要です。高強度の材料を使用することで、大きなねじりモーメントにも耐えることができます。
形状と寸法の設計:ばねの形状や寸法を適切に設計することで、所望のねじりモーメント特性を実現できます。例えば、コイルばねの巻き数や線径を調整することで、ねじりモーメントの大きさを制御することができます。
負荷条件の評価:ばねが実際に使用される環境や負荷条件を考慮し、それに耐える設計を行うことが必要です。これにより、ばねの寿命や信頼性を向上させることができます。
ねじりモーメントの測定と評価
実際の製品開発においては、ねじりモーメントの測定と評価が不可欠です。専用の試験機を使用して、ばねに加わる力とそれによって発生するねじりモーメントを測定し、設計が適切であるかどうかを確認します。シガスプリング株式会社では、これらの試験と評価を通じて、高品質なばねを提供しています。

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