用語集

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可変ばね

可変ばねは、荷重に応じてばね定数が変化する特性を持つばねの一種です。一般的なばねは、特定の荷重に対して一定のばね定数を持ちますが、可変ばねはその名の通り、荷重が加わることでばねの硬さや弾性が変わるため、さまざまな用途に応じた柔軟な対応が可能です。この特性は、特に乗り物や機械のサスペンションシステムにおいて、快適さや安定性を向上させるために活用されています。

可変ばねは主に二つのタイプに分類されます。一つは、スプリングシステム自体の設計によってばね定数を調整する方式です。例えば、特定の構造を持つばねを用いることで、伸びや縮みの際に力がかかる部分の形状を変えることによって、ばねの硬さを調整します。もう一つは、外部の要因によって荷重のかかり方が変わることによって自動的にばね定数が変わる方式です。これにより、荷重に応じて最適な硬さを保持することができ、耐久性や安全性が向上します。

このような可変ばねは、自動車のサスペンションや航空機、さらには産業用機械など、幅広い分野で利用されています。例えば、自動車では、走行状況や積載状況に応じて車両の挙動を安定させるために、可変ばねが重要な役割を果たしています。乗り心地を向上させるために、路面の状態に応じて柔らかくしたり、急加速時には硬くしたりすることが可能です。

また、可変ばねは設計上の工夫だけでなく、材料選定や製造プロセスにも影響を与えます。ばねの強度や耐久性を確保しつつ、可変特性を持たせるためには、適切な材料の選択や精密な加工技術が求められます。最近では、合成樹脂や特殊金属合金を使用することで、軽量化と高強度化を実現しつつ、可変特性を持たせる試みも行われています。

可変ばねの導入によって、機械や構造物の性能を向上させるだけでなく、コスト削減や効率化も図ることが可能となります。そのため、今後ますます多くの分野での利用が期待されており、技術革新とともにその設計や製造技術も進化を続けています。可変ばねは、単なるばねの枠を超えて、さまざまなニーズに応える重要な要素となっています。

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