用語集

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バネヘリカル

バネヘリカルは、巻きばねの一種で、スプリングのコイルが螺旋状に巻かれている構造を持つばねです。このばねは、通常、円筒形のコイルを持ち、力を加えるとそのコイルが伸び縮みします。バネヘリカルは、主に圧縮ばね、引張ばね、ねじりばねの形で使用され、様々な産業分野で広く利用されています。

バネヘリカルの特徴は、コイルがヘリカル(螺旋状)に巻かれていることにあります。これは、ばねが荷重を受けたときに、コイルの一部が伸び縮みすることで力を吸収することを意味します。コイルの巻き方や形状によって、ばねの性能が大きく変わります。例えば、圧縮ばねの場合、コイルが圧縮されることで力を蓄え、引張ばねではコイルが引き伸ばされることで力を発揮します。ねじりばねでは、コイルがねじられることで力を発揮します。

このばねは、主に以下のような特長があります:
1. 高い耐久性: バネヘリカルは、コイルが均等に力を受けるため、長期間にわたって安定した性能を保つことができます。
2. 優れた弾性: コイルが螺旋状に巻かれているため、ばねが伸縮する際の弾性が高く、力を効率的に吸収します。
3. 多様な用途: 圧縮ばねとして使われる場合、主に自動車のサスペンションや機械の振動吸収装置などに利用されます。引張ばねとしては、バランス調整や復元力が必要な機構に使用され、ねじりばねとしては、回転力を伝達する装置などに使われます。

製造において、バネヘリカルは精密なコイルの巻き付けと、材質の選定が重要です。使用する材料には、高い強度と耐久性を持つスチールや合金が使われることが多く、これによりばねが長期間にわたって安定した性能を発揮します。コイルの巻き付け精度や形状も重要で、これによりばねの荷重特性や弾性が決まります。

また、バネヘリカルの設計では、ばねが設置される環境や用途に応じた特性を考慮することが重要です。例えば、非常に高い荷重を支える必要がある場合や、過酷な環境で使用される場合には、特別な材料や設計が必要になることがあります。

バネヘリカルは、その優れた弾性と耐久性により、様々な分野で重宝される部品です。自動車産業から産業機械、家庭用機器に至るまで、多くの機器や装置において、その信頼性の高い性能が求められています。そのため、設計や製造においては、使用条件に応じた最適な性能を引き出すための工夫が必要です。

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