用語集

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オープンコイル

オープンコイルとは、ばねの巻き方において隣接するコイル(巻き線)同士が接触せず、一定の間隔を空けて配置されている形状のことを指します。主に圧縮ばねにおいて使用される形式であり、巻きの間隔が広く、ばね全体の伸縮がスムーズに行えるように設計されています。特に力を加えることでコイルが順番に密着していく性質があり、荷重に対して段階的に反応する特徴を持っています。

オープンコイルの構造的特徴としては、ばねの自由長(荷重がかかっていない状態の長さ)が比較的長く、動作中の変位量も大きく取れることが挙げられます。このため、比較的軽い荷重から始まり、押し込まれるにつれて次第に強い反発力が得られるような設計が可能です。また、巻きの密度が低いため、ばねの動作中に異物が詰まりにくく、清掃やメンテナンスがしやすいという利点もあります。

一方で、オープンコイルには短所も存在します。巻き数に対して全長が長くなるため、限られたスペースに収める必要がある用途では不向きな場合があります。また、隣接コイルが密接していないため、使用中のばねの変形や位置ずれが起こりやすく、設計段階での剛性や安定性の調整が必要となります。さらに、荷重が増すに従ってコイルが接触するようになり、最終的には密着するため、過剰な圧縮が加わるとコイルの変形や破損につながる可能性もあります。

ばねの設計では、このオープンコイルの特性を生かし、荷重条件や設置環境、耐久性の要求に応じて適切な仕様を選定することが求められます。特に衝撃吸収や復元動作が重要な機構においては、オープンコイルの持つ柔軟な伸縮性能が活用されています。

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