用語集

用語集

Glossary

アブレシブ材

アブレシブ材とは、表面を削ったり磨いたりする目的で使用される硬質な粒状の材料の総称であり、ばねの製造や仕上げにおいて重要な役割を果たします。英語の「abrasive(アブレイシブ)」に由来し、「研磨材」や「研削材」とも呼ばれます。この材料は、金属、ガラス、セラミックスなどの表面を物理的に除去するために使われ、対象物に対して摩擦を与えることで、不要な部分を削り落としたり、表面を滑らかに整えたりすることができます。

ばね製造の現場では、主に表面処理やバリ取り、酸化被膜の除去、あるいは仕上げ研磨といった作業に用いられます。たとえば、ばね成形後に発生する微細な突起や粗面を取り除くことで、疲労破壊のリスクを軽減し、製品の寿命を延ばすことができます。また、表面の清浄性や見た目の品質向上にも寄与し、特に精密ばねなどの高品質が求められる製品においては欠かせない存在です。

アブレシブ材には多種多様な種類があり、代表的なものとしてはアルミナ(酸化アルミニウム)、シリコンカーバイド、ガーネット、ダイヤモンドなどが挙げられます。これらは硬度や粒度(粒の大きさ)によって用途が細かく分かれており、加工対象や目的に応じて使い分けがなされます。たとえば、アルミナは金属の表面研磨に広く使われ、シリコンカーバイドは硬質材料の加工に適しています。

使用方法もさまざまで、回転工具に取り付けて使用する研削ディスクや砥石、あるいはエアーで噴射するブラスト処理などがあります。特にショットピーニングやサンドブラストといった工程では、ばね表面に微細な圧縮応力を加えることで耐久性を高める効果があり、アブレシブ材の活用が不可欠です。適切な材質と粒度の選定は、仕上がりの精度や製品性能に大きく関わるため、専門的な知識と経験が求められます。

お問い合わせフォーム

パンフレット請求やご質問は下記フォームをご利用ください。また、お電話(077-564-0220)でのお問い合わせも可能です。

*は必須項目です。

会社名*
担当者名*
郵便番号
住所
  1. 都道府県
  2. 市区町村
  3. 丁目番地
  4. 建物等(マンション名など)
電話番号*
E-mail*
質問・お問合せ内容等*

ご入力いただいた個人情報は各種のお問合わせ等のみに利用いたします。第三者に開示・提供することは一切ありません。