用語集

用語集

Glossary

インダクション加熱

インダクション加熱とは、金属などの導電性のある材料に高周波の電磁場を加え、その結果として発生する熱を利用する加熱方法です。特にばねの製造においては、材料の表面を選択的に加熱するために利用され、主に硬化や熱処理を行う際に使用されます。この加熱方法は、熱を均一に加えることが難しい形状や部品でも高い精度で加熱ができる点が特徴です。

インダクション加熱は、コイル内に高周波電流を流すことにより、その周りに磁場を発生させ、その磁場が金属内部に誘導電流を生じさせます。この誘導電流が金属内部の抵抗と作用して熱を発生させ、金属が加熱される仕組みです。金属の表面や表層部分だけが加熱されるため、加熱対象物の形状やサイズに合わせて、非常に短時間で高温にすることが可能です。

ばねの製造においては、インダクション加熱は主に二つの目的で使用されます。一つは、ばねの硬化処理です。特にばね鋼など、強度が求められる材料においては、表面を急速に加熱して、その後急冷することによって、材料の表面硬度を向上させることができます。このような硬化処理により、ばねの耐久性や寿命を延ばすことが可能です。もう一つは、ばねの形状変更や整形を行う際に、材料を適切な温度に加熱し、ばねを引き伸ばしたり曲げたりするための処理です。

インダクション加熱の利点としては、加熱時間が非常に短いことが挙げられます。これにより、製造効率を向上させることができ、さらにエネルギーの無駄も減らすことが可能です。また、局所的な加熱が可能なため、特定の部位だけを加熱することができ、精度の高い加工が可能となります。逆に、加熱温度が急激に変化するため、温度管理や冷却のタイミングに慎重な配慮が求められます。

インダクション加熱は、高いエネルギー効率を誇り、環境にも優しいとされていますが、設備費用が高くなる傾向にあります。したがって、その導入には一定の投資が必要ですが、その効果を考慮すれば、長期的には非常にコストパフォーマンスの高い方法といえます。

お問い合わせフォーム

パンフレット請求やご質問は下記フォームをご利用ください。また、お電話(077-564-0220)でのお問い合わせも可能です。

*は必須項目です。

会社名*
担当者名*
郵便番号
住所
  1. 都道府県
  2. 市区町村
  3. 丁目番地
  4. 建物等(マンション名など)
電話番号*
E-mail*
質問・お問合せ内容等*

ご入力いただいた個人情報は各種のお問合わせ等のみに利用いたします。第三者に開示・提供することは一切ありません。