用語集

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異形線

異形線とは、断面形状が円形以外に加工された金属線材を指す言葉であり、ばねの製造においては特定の性能や形状特性を持たせるために用いられる材料の一種である。

一般的なばねには丸線が多く用いられるが、異形線は四角形、楕円形、台形、六角形など多様な断面形状を持ち、ばねとしての使用目的に応じて選定される。

例えば、スペース効率を高めたい場合や応力分布を均一化したい場合、あるいは接触面積を増加させることで摩耗性を抑える必要がある用途などで活躍する。

異形線を使ったばねは、特定の圧縮や引張の方向に対する反応性や変形の仕方をコントロールしやすく、精密な動作が要求される機構部品や自動車部品、電子機器などに採用されることが多い。

また、ばねの巻きや成形の際には、異形線の断面方向や曲げやすさ、ねじれの耐性といった物理的特性を十分に考慮しなければならない。

製造上は、異形線は冷間または熱間での圧延や引抜きにより成形されることが一般的で、表面の滑らかさや寸法精度がばねの性能に大きく影響するため、高度な加工技術と品質管理が求められる。

ばねの小型化や高性能化が進む中で、異形線のニーズは年々高まっており、特殊用途向けのカスタム形状や材質との組み合わせにより、従来の丸線では実現できなかった機能を提供する重要な素材として注目されている。

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