用語集

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温度補正ばね

温度補正ばねは、ばねの動作や特性が温度変化によって影響を受けないように設計されたばねです。金属製のばねは温度によって伸縮や強度が変わる性質があり、特に極端な温度環境では性能の低下や誤作動を引き起こす可能性があります。そのため、温度補正ばねは、このような温度変化に対応できるよう工夫されています。

このばねの設計では、特に温度による弾性変化を抑えるための材料選定が重要です。一般的には、耐熱性や耐寒性に優れた特殊合金やステンレス鋼が使用されます。これにより、温度が上がっても柔軟性を維持し、逆に低温でも脆くならない特性を発揮します。

温度補正ばねは、主に精密機械や電子機器、自動車部品などに使われます。例えば、自動車のエンジン周辺では、エンジンが稼働することで高温状態が発生し、温度変化に対応できるばねが求められます。また、寒冷地で使用される屋外設備や航空機の内部でも、ばねの特性が環境温度に影響されないことが重要です。

さらに、ばねの形状や設計も温度補正に影響します。線径やコイルの巻き方を工夫することで、温度変化による変形や荷重分布の偏りを防ぎます。一部の温度補正ばねには、温度センサーや特殊な潤滑剤が併用され、さらなる安定性を追求することもあります。

このように温度補正ばねは、温度変化が頻繁に発生する環境でも高い信頼性と長寿命を維持するために不可欠な部品です。製造工程での高度な設計が要求されるため、産業界での需要が高く、特に自動車、航空機、精密機器などの分野で重要な役割を果たしています。

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